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生まれてくる大切な“いのち”を守るために
妊婦さんに知ってほしいの事

  1. 口内環境と出産時リスクとの関係
  2. 妊娠中はむし歯・歯周病になりやすい
  3. 子どもの歯周病やむし歯の原因は親からの感染であることが多い

当院では、地域からむし歯をなくし、最終的には、80歳になっても28本の歯を残して、豊かな生活をおくれるよう、「むし歯になる前に通う予防歯科」を推奨しています。

大切な赤ちゃんが、健やかで、むし歯とは無縁の生活を送るためには親御さんの協力が必要不可欠です。
そのためにも妊婦さんにはこのページを最後までお読みいただき、しっかりとむし歯や歯周病を治療し、その後の定期検診にも通っていただければと思います。

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口内環境と
出産時リスクとの関係

  • 歯周病は全身の健康と関係しています!

    歯周病は「歯周病菌」という細菌による感染症で「歯槽膿漏」と呼ばれていました。どうしても「お口の中の病気」という認識を持たれがちなのですが、実はそうではありません。

    歯周病菌は腫れた歯茎の中から血管に入り込み、血流に乗って全身をめぐり、脳卒中や肺炎、心臓病、糖尿病など全身疾患の原因の一つになることが研究が明らかになってきます。

  • 歯周病リスク
  • 歯周病による早期低体重児出産のリスク
  • 歯周病による出産時リスクは妊娠中の飲酒より危険!

    最近では、歯周病の妊婦さんとそうでない場合と比べて、早産による低体重児出産の危険率が約7倍になることがわかっています。
    これは、高齢出産やアルコールに摂取よるもはるかに高い数字です。
    口の中で繁殖した歯周病菌が血流を介して胎盤に流れ込むことにより引き起こされるのです。

    お口の中を清潔に保ち、しっかり定期検診に通い歯周病などを予防するだけで、この高いリスクをなくすことが可能なのです。

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妊娠中は
むし歯・歯周病になりやすい

妊娠中は口内環境が変化

一昔前は「一子を得ると一歯を失う」と言われていたほど妊娠中はむし歯や歯周病のリスクが高くなります。
女性ホルモンが増えると、歯周病原性細菌の増殖や、血管の拡張・透過性の高まりにより歯肉の炎症やはれ・出血といった症状が現れます。これは妊娠性歯肉炎とも呼ばれます。

また、お口の中に歯ブラシや歯磨き粉が入ることでつわりを誘発し、歯ブラシをするのが困難になってしまうケースもあります。妊娠前はしっかり磨けていたけど、妊娠してから歯磨きの習慣がなくなってしまった...そんな声もあるのです。

そして、酸っぱいものを好んで食べたり、間食が増加したり、食生活の変化によって、お口の中はむし歯や歯周病によっても居心地の良い環境になってしまうのです。

妊娠中でも可能な歯科治療があります

「妊娠中はレントゲンも麻酔も使えないから、歯科治療はできない...」と思ってしまい、出産後に通われる患者様がいらっしゃいます。
妊娠中であっても使える薬やできる治療・処置がしっかりと確立されておりますので、安心して来院していただきたいと思います。
不安を抱えていらっしゃる方は、まずはお気軽にご相談ください。

妊娠中の歯科治療
妊娠期間 初期
[〜4ヶ月]
中期
[5〜7ヶ月]
後期
[8〜10ヶ月]
治療 応急処置 通常の治療が可能 応急処置
極力使わない 抗菌薬や鎮痛薬のうち一部を使用する
麻酔 局所麻酔は可能 一部の局所麻酔は避ける

※上記表は、大阪大学 中野和彦教授によるものです
※表については目安ですので、詳しくは診察でお答えいたします

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子どもの歯周病やむし歯の原因は
親からの感染であることが多い

  • 歯周病は人から人へうつる病気です

    近年では様々な研究が進められており、子どもがむし歯や歯周病になるメカニズムが解明されてきました。
    歯周病菌やむし歯菌は、他人の唾液から感染することがわかっており、主に母親や家族、おじいちゃん・おばあちゃんなどから感染することが明らかになっています。

    食事の際に自分の食べているものをお子様に与えるときのスプーンやキスなども感染経路となっているのです。
    ですので、お子様が生まれてからしっかりとお子様のお口のケアをしていたとしても、ご両親が歯周病やむし歯の状態であればいとも簡単に感染してしまう可能性が高いのです。

  • 歯周病や虫歯の感染経路
  • 歯を失う原因グラフ
  • 人が歯を失う理由の一番は歯周病です

    人が歯を失う理由の一番は歯周病で、これはむし歯よりも多く全体の約4割を占めています。
    歯周病は『世界一、感染者の多い病気』としてギネスブックにも登録されたことがあるほど多くの方が罹患していますが、痛みがないので気づかないことが多いのも特徴です。
    歯茎が赤い、歯茎が腫れている、永久歯がグラグラする、歯茎から出血する、口臭が強くなった気がする、歯が長くなった気がする、これらはすべて歯周病の症状の一部ですが、「気のせいかな?」で済まされてしまうことが非常に多いのです。

    生まれてくる赤ちゃんは、健康に生まれて、むし歯なく健やかに育ち、豊かな人生を歩んでもらいたいですよね。そのためにも、「私は大丈夫」という過信で不幸を起こさないように、歯科医院で治療や定期的なクリーニングを受けていただけますようお願いいたします。

皆様が歯医者さんに通う習慣が身につく事で、お子様も歯医者さんで定期検診を受ける習慣が身につき、更にお子様が大きくなって、皆様のお孫さんもしっかり歯医者さんに通い...と何世代にも渡って良いサイクルを作ることができます。

10年後、20年後には、津幡の子どもたちのほぼ100%が
歯医者さんには定期検診で通い、治療をしたことはない。
そんな未来を目指して、全力でサポートさせて頂きます。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
皆様が少しでも「念のために、歯医者さんにいこう」と思ってもらえましたら幸いです。

当院以外でも、妊婦さんの検診を行っている歯科医院はありますし、当院に来ていただく際には、
「必ずお読みください」ぺージから、WEB予約も可能ですのでぜひご利用下さい。

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